ゼロエミッションとは
・ゼロエミッションとは、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システムを指す言葉。
産業活動から出されるすべての廃棄物を、他の分野の原材料として活用することで、廃棄物ゼロを目指す。
・具体的な取り組みとして、工場などの生産活動の歩留まり(原材料に対する製品の比率)を上げて廃棄物の発生量を減らすことや、廃棄物をリサイクルに回すことなどが挙げられる。
・また、地球温暖化が深刻な問題となっている近年では、温暖化の原因となるCO₂の排出をゼロにするという意味合いで使われることが多くなっている。
カーボンニュートラルとの違い
・ゼロエミッションに似た意味の言葉として、「カーボンニュートラル」がある。
・カーボンニュートラルとは、温暖化の原因となるCO₂などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにするという意味。
温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、差し引きゼロにすることを意味。
・二つの言葉は、地球温暖化に関する話題では同じような意味で使われることが多い。
・しかし、ゼロエミッションのそもそもの意味は、廃棄物全般を出さないこと。
その面では、カーボンニュートラルよりも示す範囲が広い言葉だと言える。