今日の日経新聞ピックアップ(2022/8/10)

  1. 経財白書で読む「人への投資」(3)副業、若年女性2割迫る
    人手不足解消のカギに 年齢上がるほど浸透せず

    ・2022年度の経済財政白書は副業・兼業を人材活用の重要な課題の一つとして取り上げた。
     若年女性は新型コロナウイルス禍前の19年に2割弱が取り組むなど、徐々に浸透しつつある。
     全体は広がりを欠く。休息時間の減少、情報漏洩のリスクなどが課題だ。
    ・内閣府がリクルートワークス研究所の「全国就業実態パネル調査」の個票を集計したところ、29歳以下は19年時点で男性は15%、女性は18%が副業・兼業をしていた。この率は年齢が上がるほど下がる傾向にある。
    経験者が実感する効果を聞くと収入だけでなく、新しい知識やスキルの獲得、仕事のやりがいなどの回答も多かった
     受け入れた企業側からは、社内にはない知識やスキルを持つ人材の確保、人手不足の解消などの効果が多く挙がった。
    ・白書は副業・兼業について「職業選択の幅を広げ、多様なキャリア形成に資するほか、人手不足対応の有効な手段になり得る」と期待を示した。
  2. 中国、科学論文で世界一
    3指標全て、質でも米抜く

    ・文部科学省の研究所が9日公表した最新の報告書で、研究者による引用回数が上位1%に入る「トップ論文」で米国を初めて抜き、総論文数、引用上位10%に入る「注目論文」の数とともに首位となった。
     学術研究で優位となれば、産業競争力の逆転も現実味を帯びてくる。
    ・研究論文は他の研究者による引用が多いほど質が高いと評価される。
     引用上位1%に入るトップ論文はその分野をけん引する最も優れた研究といえる。
     中国のトップ論文の数は4744本となり、米国の4330本を上回った。
     シェアは中国が27.2%、米国が24.9%と3位の英国の5.5%を大きく引き離した。
    科学研究は経済や産業競争力の源泉となる。現在の研究力が人工知能(AI)や量子技術など最先端分野の将来の市場獲得を左右し、安全保障などにも直結する。
  3. きょうのことばトップ論文 中国、10年で7倍
    ・医学や工学などの分野ごとに他の研究者からの引用回数の多さを順位付けし、上位1%以内に入る論文。
     引用が多いと論文の注目度や評価が高いことになる。
     例えば英クラリベイトが選ぶ「引用栄誉賞」は引用数で上位0.1%以内に入る論文を書いた研究者から選ばれ、受賞者376人のうち59人がノーベル賞を受賞している。
    ・トップ論文の10年前(2008~10年の3年平均)の世界シェアをみると米国が41.2%と圧倒的で、2位の英国が7.6%、3位の中国は6.4%だった。
     中国は10年前の696本から18~20年の直近の3年平均で約7倍の4744本と本数を急増させ、初めて世界一になった。シェアは27.2%にのぼる。
    日本は存在感の低下が続いており、20年前に4位、10年前に7位、最新の調査では10位と順位を落としている。論文数自体はそれぞれ333本、351本、324本で「ほぼ横ばいの水準」(文部科学省の担当者)だが、中国や欧米が増やす中で他国の勢いに押されている状況だ。世界シェアは1.9%にとどまる。

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