今日の日経新聞ピックアップ(2022/6/7)
- 国の委託、競争働かず〈国費解剖〉
コロナ下で強まる大手コンサル頼み 受注額4倍、単価高く
存在感を高めているのがコンサルと広告代理店だ。その大手13グループへの委託を集計すると、20年度は前年度比4.2倍の計1234億円。委託全体の2割を超えた。
一般競争入札や企画競争の契約額上位10件を見ると、1者応札は4つ。先に見た三菱総研の案件、デロイトトーマツが担ったコロナの一時支援金事業が含まれる。デロイトトーマツの20年度の受託額は545億円と前年度の29倍になった。
委託先が偏るのは縦割り行政の弊害だ。公募前に各部署が付き合いの深い事業者に事前接触し、その過程で仕様や価格の大枠がかたまる。おのずと特定の事業者が有利となり、言い値を丸のみすることになりかねない。 - 「迫真」副業2.0(2) 社内に第2の勤務先
「社内副業」。副業をする社員と業務委託契約を結んでいる点だ。通常業務の給与は変わらず、そこに加わる形で副業の対価を得られるので、モチベーション向上につながる。