今日の日経新聞ピックアップ(2023/1/24)
- 日本製鉄、エクソンとCO2地下貯留
海外に輸送へ
・日本製鉄は米エクソンモービル、三菱商事とともに国内製鉄所から発生する二酸化炭素(CO2)を海外で地下貯留するプロジェクトに乗り出す。高炉での製鉄では大量のCO2が排出され、鉄鋼業界からの排出量は国内全体の1割強を占める。地下貯留は高炉からのCO2排出を実質的に削減できる。日鉄は新たな製鉄技術と併せ脱炭素の取り組みを加速させ、国際競争力の維持を狙う。
・日鉄とエクソンのシンガポール子会社、三菱商事の3社が25日、CO2を分離・回収して枯渇した天然ガス田などの地下に貯留する「CCS」の実現に向けた覚書(MOU)を結び、プロジェクトの検討に入る。
・日鉄の製鉄所から排出するCO2を分離・回収し、エクソンが参画するオーストラリアやマレーシアなどのCCS施設で貯留することを想定する。三菱商事は液化したCO2を専用運搬船で運搬するなど供給網構築を担う。詳細は今後詰める。