これからのクルマ 「CASE」と「SDV」
CASE 実現の鍵、ソフトが握る
(日経新聞 2023/02/27 朝刊記事)
▽…つながる車(Connected)、自動運転(Autonomous)、共有&サービス(Shared & Service)、電動化(Electric)の頭文字をとった造語。2016年に独ダイムラー(現メルセデス・ベンツグループ)が打ち出し、業界に広がった。
▽…重要な点は、4つの技術が相互に連動し巨大市場を生み出す可能性があることだ。ネットに常時つながる自動運転の電気自動車(EV)を多くの利用者でシェアする事業が実現すると、生活が大きく変わる。実現の鍵を握るのがソフトウエアで、米調査会社ラックスリサーチによると、車1台のコストのうちソフト(センサーなど関連システム含む)の割合は30年に50%程度に高まる。
▽…米アルファベットや米テスラなどソフトに強い異業種や新興企業がCASEをリードする。日米欧の自動車大手も「SDV(ソフト主導車両)」と呼ばれる開発思想を取り入れている。ホンダはソニーグループと提携し、SDVに基づくEVの販売を計画している。
※SDV=Software-Defined-Vehicle