今日の日経新聞ピックアップ(2022/12/9)

  1. 銘柄診断ユーグレナ、7日ぶり高値 バイオ燃料の拡販好感
    ・8日の東京株式市場でユーグレナ株が前日比26円(3%)高の914円で取引を終えた。終値ベースで7日ぶりの高値。地域商社のカメイが7日、ユーグレナが手掛ける次世代バイオ燃料を2023年春から販売すると発表したことが好感されたとみられる。
    ユーグレナは使用済み食用油や藻類由来の油脂から製造するバイオ燃料「サステオ」を展開する。石油製品と比べて二酸化炭素(CO2)排出量を抑えられるのが特徴だ。カメイは来春から宮城県を中心に官公庁や輸送業などにユーグレナのサステオを販売する計画を明らかにした。
    ・auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「決算発表も落ち着き、12月は例年、材料相場となる。バイオ燃料の販路拡大という発表に反応しやすい地合いだった」と話す。
    ユーグレナは21年に健康食品のキューサイ(福岡市)を連結子会社化するなど事業を拡大している。22年1~9月期の売上高は前年同期比67%増えたものの、連結最終損益は赤字が続く。
    ・しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長は「売上高は順調に伸びている。販拡などの案件を積み上げ、収益を伸ばせるかが焦点」と分析。その上で「世の中の環境対応が進めば事業が伸びるのは間違いないが、いつになるかが重要だ」と指摘する。

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